Case.73
紡ぎの家
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紡ぎの家
敷地は坂道が多い地域で、敷地内にも1m程度の高低差があった。出来るだけ敷地形状を変える事無くその地に溶け込むよう、高低差に沿ったスキップフロアを計画した。
また敷地3方を囲む道路には2m程度の高低差があり、道路との関係性やそこからの風景は場所により大きく異なる。それぞれの場の特性を紐解き、各室の配置、窓の役割やサイズを検討して行く事で、難解な敷地条件における一つの答えを導き出した。
玄関へ入ると階段越しに覗く半階上の掃出し窓が庭へと意識を誘う。ダイニングでは正方形の窓が庭の景色を切り取る。リビングの窓は重心を下げ、向いの家からの視線を遮り心地良く庭と繋がる。各室の内部開口から吹き抜け越しに互いの気配が交差し、視線は最上部の窓から空へと抜けて行く。
窓がそれぞれの役割を果たしながら相互に影響し合い、スキップフロアを通して家族が程よい距離感で繋がる。ひとつひとつの要素が丁寧に紡ぎ合わされ、心地よい住まいが完成した。
Data
所在地 | 神奈川県 |
---|---|
竣工 | 2022年 |
延床面積 | 103.09㎡ |
構造 | 木造2階建て |
Designers
紡ぎの家
Data
所在地 | 神奈川県 |
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竣工 | 2022年 |
延床面積 | 103.09㎡ |
構造 | 木造2階建て |