新築の平屋の費用相場は?価格を左右するポイントと安く抑えるコツを徹底解説

「新築で平屋を建てたいけれど、いったいどれくらいの費用がかかるのだろう」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。近年、ワンフロアで暮らせる快適さやバリアフリー対応のしやすさから、平屋の人気が高まっています。

しかし、平屋は2階建てと比べて基礎や屋根の面積が大きくなりやすく、坪単価が割高になる傾向があります。そのため、正確な費用相場を把握しておかないと、予算オーバーで理想の家づくりを諦めることにもなりかねません。

この記事では、新築平屋の費用相場を坪数別や地域別に詳しく解説し、価格を左右する要因から建築費用を安く抑えるコツまで徹底的にお伝えします。これから平屋の建築を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • 新築平屋の坪単価は50万円から90万円程度が一般的な目安です
  • 基礎や屋根の面積が広くなるため2階建てより割高になる傾向があります
  • 建物形状をシンプルにすることや規格型住宅の選択が費用抑制に有効です
  • 複数社での見積もり比較や国の補助金制度活用で実質負担を軽減できます

※この記事に掲載されている価格は、2025年までの相場を参考にしています。昨今の物価高騰に伴い、価格は随時変動する可能性がございます。最新の詳細な価格につきましては、必ず直接店舗までお問い合わせください。

監修者情報

株式会社ヤマダホームズ
スマチエ編集部

これから家を建てたり、購入を検討している方たちは、どんなことを思い、なにを重視しているのでしょうか。ヤマダホームズがまとめた皆様の声や家づくり調査をご紹介します。

監修者情報
河野 由美子

二級建築士・インテリアコーディネーター

河野 由美子

二級建築士・インテリアコーディネーター・防災備蓄収納1級プランナーの資格を有する。住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リフォーム会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じられる空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗などの設計およびインテリアコーディネートに携わる。
建築インテリア関連記事の企画執筆や監修業務、研修講師、建築関連資格対策テキスト監修、工務店施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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目次

新築で平屋を建てる費用の相場

新築で平屋を建てる際にまず知っておきたいのが、費用の全体像です。ここでは、坪単価の目安や坪数別の建築費用、地域による価格差について詳しく見ていきましょう。

平屋の坪単価は50万円から90万円が目安

新築平屋の坪単価は、一般的に50万円から90万円が目安となり、仕様やハウスメーカーによって大きく変動します。

ローコスト住宅であれば坪単価30万円から60万円程度で建てられることもありますが、設備や仕様がシンプルになる傾向があります。一方、大手ハウスメーカーや高性能住宅を選ぶと、坪単価80万円から120万円以上になることも珍しくありません。

平屋の建築費用は基本的に「坪単価×延床面積(坪数)」で計算できます。ただし、この金額はあくまで建物本体の価格であり、実際には付帯工事費や諸費用が別途必要になることを忘れないようにしましょう。

坪数別で見る建築費用の目安

平屋を建てる際の費用は、坪数によって大きく異なります。以下の表は、坪単価70万円を基準とした場合の坪数別建築費用の目安です。

坪数 建物本体価格 総額費用の目安 想定される間取り
20坪 1,400万円 1,800万円から2,200万円 1LDKから2LDK
25坪 1,750万円 2,300万円から2,700万円 2LDKから3LDK
30坪 2,100万円 2,700万円から3,200万円 3LDKから4LDK
35坪 2,450万円 3,200万円から3,800万円 3LDKから4LDK
40坪 2,800万円 3,600万円から4,300万円 4LDK以上

総額費用には、建物本体価格に加えて付帯工事費や諸費用として300万円から500万円程度が上乗せされます。30坪の平屋であれば、建物本体で2,100万円から3,000万円、総額では2,700万円から3,500万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

地域による価格差

新築平屋の費用は、建てる地域によっても大きな差が生じます。

首都圏では人件費や資材の運搬コストが高くなるため、坪単価が高くなる傾向にあります。一方、地方都市や郊外では比較的安価に建築できることが多いです。

地域 坪単価の目安 30坪の建物本体価格目安
首都圏 75万円から90万円 2,250万円から2,700万円
近畿圏 70万円から85万円 2,100万円から2,550万円
東海圏 60万円から80万円 1,800万円から2,400万円
地方都市 60万円から75万円 1,800万円から2,250万円
郊外エリア 45万円から55万円 1,350万円から1,650万円

このように、首都圏と郊外エリアでは坪単価に2倍近い差が出ることもあります。土地代も含めると、家を建てる地域選びは予算計画に大きな影響を与える重要な要素といえるでしょう。

新築平屋の費用内訳と価格を左右するポイント

平屋の建築費用を正しく把握するためには、費用の内訳を理解することが欠かせません。ここでは、総額費用の構成要素と、価格に影響を与える主なポイントを解説します。

建物本体工事費と付帯工事費の内訳

新築平屋の総額費用は、大きく分けて3つの要素で構成されています。それぞれの割合を理解しておくことで、より正確な予算計画が立てられます。

  • 建物本体工事費(総額の約70%から75%)
  • 付帯工事費(総額の約15%から20%)
  • 諸費用(総額の約5%から10%)

建物本体工事費には、基礎工事、木工事、屋根工事、内装工事などが、付帯工事費には、給排水工事、電気工事、ガス工事、外構工事などが、。諸費用には、設計料、確認申請費用、登記費用、住宅ローン関連費用などが含まれます。

例えば、建物本体価格が2,400万円の場合、付帯工事費で400万円から600万円、諸費用で150万円から250万円程度が追加で必要になると考えておきましょう。

平屋が2階建てより割高になる理由

同じ延床面積で比較すると、平屋は2階建てよりも建築費用が高くなることが一般的です。その主な理由は以下の通りです。

  • 基礎面積が2倍近く必要になる
  • 屋根面積も同様に大きくなる
  • 広い敷地が必要で土地代が高くなりやすい(土地を所有していない場合)
  • 建築資材の使用量が増加する

例えば、30坪の住宅を建てる場合、2階建てなら15坪の基礎で済みますが、平屋では30坪分の基礎が必要です。基礎工事と屋根工事は建築費用の中でも大きな割合を占めるため、これが坪単価の差につながります。

ただし、平屋には階段スペースが不要という利点があり、その分を居住スペースとして有効活用できます。また、屋根や外壁などを将来メンテナンスする際、基本的に足場を組む必要がないため、2階建てよりもメンテナンス費用が抑えられるというメリットもあります。

仕様とグレードによる価格変動

平屋の建築費用は、選ぶ仕様やグレードによっても大きく変わります。以下は、価格に影響を与える主な項目です。

項目 ローコスト仕様 標準仕様 ハイグレード仕様
外壁材 窯業系サイディング 高耐久サイディング タイルや塗り壁
屋根材 スレート ガルバリウム鋼板 瓦や銅板
断熱性能 省エネ基準クリア ZEH基準相当 HEAT20 G2以上
設備機器 普及品グレード 中級グレード 最上位グレード

住宅設備のグレードを1ランク上げるだけでも、総額で100万円以上変わることがあります。予算内で理想の家を実現するためには、優先順位を明確にして、メリハリのある仕様選びをすることが重要です。

新築平屋の費用を安く抑えるためのコツ

限られた予算の中で理想の平屋を実現するには、費用を抑えるためのコツを知っておくことが大切です。ここでは、品質を落とさずにコストダウンできる具体的な方法をご紹介します。

シンプルな形状と間取りで建築費を削減

平屋の建築費用を抑える最も効果的な方法は、建物の形状をシンプルにすることです。

複雑な形状の家は、外壁の面積が増え、施工の手間もかかるため、建築費用が高くなります。正方形や長方形に近いシンプルな形状にすることで、同じ延床面積でも建築費用を10%から15%程度抑えられることがあります。

間取りについても、以下のポイントを意識すると費用削減につながります。

  • 廊下を最小限にして居住スペースを最大化する
  • 水回りを一か所にまとめて配管工事費を抑える
  • 部屋数を絞って壁や建具、窓、配線の数を減らす
  • 収納は造り付けより既製品の家具を活用する

これらの工夫により、使い勝手を損なわずに建築費用を節約することが可能です。設計段階から建築会社としっかり相談しながら、コストと暮らしやすさのバランスを取っていきましょう。

規格型住宅やセミオーダー住宅を検討する

完全自由設計の注文住宅ではなく、規格型住宅やセミオーダー住宅を選ぶことで、費用を大幅に抑えられます。

住宅タイプ 坪単価の目安 メリット デメリット
完全自由設計 70万円から100万円以上 理想の間取りを実現 費用が高くなりやすい
セミオーダー 55万円から75万円 ある程度の自由度あり 制約がある場合も
規格型住宅 45万円から60万円 コストを抑えられる 間取りの変更が難しい

規格型住宅は、あらかじめ用意されたプランから選ぶため、設計費用が抑えられるだけでなく、規格化された資材を大量発注して効率的な工程で建てるため、施工費のコストダウンも期待できます。最近は規格型でも魅力的なデザインの平屋プランが増えているため、一度検討してみる価値はあるでしょう。

複数社から見積もりを取って比較する

新築平屋の費用を適正価格で抑えるためには、必ず複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることが重要です。

同じ条件で見積もりを依頼しても、会社によって数百万円の差が出ることは珍しくありません。見積もり比較のポイントは以下の通りです。

  • 同じ延床面積と間取りで見積もりを依頼する
  • 見積もりに含まれる工事と含まれない工事を明確にする
  • 坪単価だけでなく付帯工事や諸費用も含めた総額費用を比較する
  • 標準仕様とオプションそれぞれの内容をしっかり確認する
  • アフターサービスや保証内容も考慮する

見積もり比較をする際は、単純な金額だけでなく、仕様の内容や保証、担当者の対応なども含めて総合的に判断することが大切です。

補助金や減税制度を活用する

新築住宅には、国や自治体からさまざまな補助金や減税制度が用意されています。これらを上手に活用することで、実質的な負担を軽減できます。

制度名 概要 金額の目安
子育てエコホーム支援事業 注文住宅の新築および新築分譲住宅の購入を行う子育て世帯または若者夫婦世帯に補助 長期優良住宅100万円(区域によっては50万円)、ZEH水準住宅80万円(区域によっては40万円)※
住宅ローン減税 ローン残高に応じた所得税控除 1年あたり最大35万円
みらいエコ住宅2026事業 ネットゼロエネルギー住宅への補助 対象住宅により35万円から110万円※
自治体独自の補助金 地域により異なる 10万円から100万円程度

※補助金の金額や要件は年度によって変更される可能性があります。最新情報は各制度の公式サイトでご確認ください。

補助金は申請期限や条件が細かく定められているため、計画の早い段階から情報収集を始めることをおすすめします。ハウスメーカーの担当者に相談すると、活用できる制度を教えてもらえることも多いです。

よくある質問

30坪の平屋を建てる場合、総額でいくらくらいの予算が必要ですか?

建物本体価格に付帯工事費や諸費用を加算すると、総額で2,700万円から3,500万円程度を見込んでおくのが現実的です。ただし、首都圏など建築場所によっては坪単価が上昇するため、地域特性を考慮した予算組みが重要となります。

なぜ平屋は2階建てと同じ延床面積でも建築費用が高くなるのですか?

平屋は1階部分のみで構成されるため、2階建てと比較して基礎工事の面積と屋根の面積がそれぞれ約2倍必要になるからです。これらは建築費用の中でも大きな割合を占めるため、坪単価を押し上げる要因となります。

平屋を建てる際、コストダウンのために工夫できる具体的なポイントは何ですか?

建物の形状を凹凸の少ない正方形や長方形のシンプルな形にすることや、廊下を減らして水回りを集約する間取りの工夫が効果的です。また、完全自由設計ではなく、あらかじめ用意されたプランから選ぶ規格型住宅を検討することも大幅な減額につながります。

まとめ

新築で平屋を建てる際の費用相場は、坪単価50万円から90万円が一般的な目安となります。30坪の平屋であれば、建物本体で2,100万円から3,000万円、付帯工事費や諸費用を含めた総額では2,700万円から3,500万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

費用は地域やハウスメーカー、選ぶ仕様によって大きく変動します。首都圏と地方では坪単価に2倍近い差が出ることもあり、建築する場所選びは予算計画に大きな影響を与えます。

費用を抑えるためには、シンプルな形状と間取りにすること、規格型住宅を検討すること、複数社から見積もりを取って比較することが効果的です。また、補助金や減税制度を活用することで、実質的な負担を軽減することもできます。

平屋は将来的なメンテナンス費用が抑えられ、バリアフリー対応もしやすいという長期的なメリットがあります。正確な費用相場を理解した上で、予算内で理想の平屋づくりを実現してください。

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