埼玉県 O様邸
みんなの笑い声が響く大階段の住まい快適さも経済性も叶えました
リビングは大階段と吹抜けで開放感いっぱい。緩やかで奥行きのある階段には、ベンチのように座ってくつろぐこともできます。
建築地: 埼玉県
延床面積: 175.55㎡
さまざまな住宅展示場を巡り、数多くのモデルハウスを見学されたO様。「中でも一番印象に残ったのが、大階段というアイデアでした。なぜなら、階段をただの動線としてだけ捉えるのではなく、遊んだり、学んだり、家族が一緒にふれあえる場にする、その考え方に共感できたからです」とO様。
大階段の途中には本棚を設けた広くて眺めのいい踊り場が。ライブラリーのように活用できるようにしました。「ここは子どもたちの好奇心をくすぐる博物館のようにしたかったんですね。壁の一部に天然大理石を貼ったのもそのため」。大理石をよく見るとアンモナイトの化石が観察できました。大階段途中の本棚にはたくさんの蔵書や子どもたちの絵本、趣味で集めたものがずらり。天井が高く、リビングを見下ろす非日常的なこの空間は、子どもたちの好奇心を刺激し想像力の翼を広げてくれる、まさに博物館のような趣。
実際に取り入れた階段は、幅が約 3.6mとワイド。吹き抜けと同じようにリビングに開放感を与えていました。感心したのは傾斜が緩やかで踏面の奥行きがあること。これなら上り下りがとてもラク。サッと通り過ぎることもできますが、ゆっくり歩いたり、ちょっと腰掛けてみようかなという気になります。「子どもが階段で読書したり、すべり台のように遊んだり。お友だちと楽器の演奏会をしたこともありました。そんな楽しい様子をキッチンやリビングから見守れるのがうれしい」。朝起きても外から帰ってきても、大階段を必ず通るので、親子が顔を合わせやすく挨拶も交わせるそうです。また、リビングには降り注ぐ光、渡る風がさわやかな吹き抜けも。2階にいる子どもたちの声がこだましていました。
玄関には奥行きを持たせるため、正面に坪庭のような空間を設計。廊下も単なる通路ではなく離れ に続く小径のように演出しました。また、キッチンは子どもたちの勉強スペースにも使えるよう、カウンターを造りました。
「わが家は吹抜けと階段のあるオープンな間取りですが、断熱性が高く冷暖房がとてもよく効きます。以前に比べ、広さが2倍近くになりましたが、光熱費はあまり変わりません。むしろ、太陽光発電の収入分を入れると黒字の月も」。心地よさと楽しいふれあい、経済性も叶ったといいます。