Case.50
受継がれる家
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受継がれる家
築200年の歴史ある母屋を背景に、息子さん世帯の住居と門、車庫を新たに増築した。
「母屋との調和」がこの計画の課題であり、施主からの要望でもあった。
離れをつくるというと、母屋に対してどこか遠慮がちになり、形や雰囲気も時間がとぎれたような、不自然な印象を受ける事例が多いように思う。
これらを解決する手段として、母屋と新しく生まれる建築に共有する場をつくること。それにより、世代の違うそれぞれの時間が連続し、シンクロして動き出すと考えた。
家族が集うLDKや、玄関アプローチをあえて母屋の前に設け、中庭越しに子供たちの息吹を母屋に届ける。
祖父母は子どもたちから元気をもらい、子どもたちは祖父母から経験と知恵を授かる。
人と同じく、建物もそれぞれの存在がお互いの価値を輝かせる、そんな関係性であって欲しいと願う。
Data
所在地 | 大阪府 |
---|---|
竣工 | 2000年 |
延床面積 | 175.14㎡(52.97坪) |
構造 | 木造2階建て |
Designers
受継がれる家
Data
所在地 | 大阪府 |
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竣工 | 2000年 |
延床面積 | 175.14㎡(52.97坪) |
構造 | 木造2階建て |