Case.88
景色を重ねる
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景色を重ねる
広大で開けた敷地に建つ平屋の邸宅。敷地の南側には鮮やかな緑の田園が広がりその先には山々の景色を広範囲に臨むことができる。施主の大きな要望である水盤と、この恵まれた景色をいかに取り込むかが、設計の課題であった。
間取りは車椅子を想定しており、バリアフリーは勿論、キッチンや水廻りなど生活のコア部分を中心に配置することで動線を短くスムーズに移動ができるよう配慮している。また、間口を生かして外郭を東西に長く壁で囲み、その中に個室と外部空間を隣接させることで明るさとプライバシーを確保した。
車寄せを兼ねた緩やかなスロープを南へ進むと大きな水盤を横目にテラスと一体となった玄関へ至る。テラスに面したLDKは、開口部の無いファサードとは対照的に連続サッシを設け開放的な印象に。ガラスを通し、テラスと水盤、さらにその先の山々から空へと景色が重なり視線が抜けていく。また、天井に映し出された水のゆらぎは、空間に静寂さをもたらし生活の中に非日常的な癒しを加えてくれる。
自然を感じながらゆったりとした暮しを愉しむことができる、ご家族の想いが詰まった住まいが完成した。住まいづくりを通じ、施主からはご旅行先でのエピソードや体験など様々な楽しいお話をいただけたことを心より感謝しております。
Data
所在地 | 愛知県 |
---|---|
竣工 | 2023年 |
延床面積 | 150.50㎡ |
構造 | 木造平屋・一部ロフト |
Designers
景色を重ねる
Data
所在地 | 愛知県 |
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竣工 | 2023年 |
延床面積 | 150.50㎡ |
構造 | 木造平屋・一部ロフト |