1.5階建て(半平屋)とは?平屋との違い・メリットと間取り実例を写真付きで紹介

「1.5階建て」や「半平屋」という言葉を目にして、平屋とは何が違うのだろうと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。屋根裏や小屋裏の空間に収納や個室を設けたり、建物の一部だけに小さな2階を載せたりする建て方を指して使われることが多い呼び方です。

この記事では、1.5階建ての意味と平屋・2階建てとの違い、メリット・デメリット、向いている人を整理します。ヤマダホームズで実際に建てた3件の住まいも、写真と間取り図で紹介します。

この記事でわかること
  • 1.5階建て(半平屋)は、平屋をベースに一部へ2階や小屋裏を足す建て方の呼び方で、建築基準法では2階建てとして扱われる
  • 平屋より部屋数や収納を増やしやすく、2階建てより上下の移動を減らしやすい
  • 階段が残ること、屋根に近い空間の暑さ、2階が使われなくなることには注意が必要
  • ヤマダホームズで建てた半平屋・小屋裏収納・ロフトの実例3件を、写真と間取り図で見られる

※この記事に掲載されている価格は、2026年までの相場を参考にしています。昨今の物価高騰に伴い、価格は随時変動する可能性がございます。最新の詳細な価格につきましては、必ず直接店舗までお問い合わせください。

監修者情報

株式会社ヤマダホームズ
スマチエ編集部

これから家を建てたり、購入を検討している方たちは、どんなことを思い、なにを重視しているのでしょうか。ヤマダホームズがまとめた皆様の声や家づくり調査をご紹介します。

目次

1.5階建て(半平屋)とは

「1.5階建て」は建築基準法などで定められた分類ではなく、住宅会社や工務店が使っている呼び方です。まずは言葉の意味と、法律上の扱い、よく見られる型を整理します。

平屋をベースに一部へ2階や小屋裏を足す建て方

1.5階建ては、平屋のように生活の中心を1階に置きながら、建物の一部に小さな2階を設けたり、屋根の下の空間を収納やロフトとして使ったりする建て方です。「半平屋」「準平屋」「平屋+α」と呼ばれることもあり、指している内容はほぼ重なります。

1階だけで暮らしが完結しやすいという平屋のよさを保ちながら、収納や個室を上に足せるのが、1.5階建てという呼び方の中身です。

建築基準法では2階建てとして扱われる

建築基準法および同法施行令には、「1.5階建て」という階数の区分はありません。屋根の下に設けた部屋が居室として使える広さや高さを備えている場合、法律上は2階建てとして扱われます。そのため、住宅会社によって「1.5階建て」と呼ぶ間取りの範囲は少しずつ異なります。

よく見られる2つの型

1.5階建てと呼ばれる間取りには、大きく分けて2つの型があります。

  • 部分2階型:建物の一部分にだけ小さな2階を設け、寝室や子ども部屋などの個室をそちらにまとめる型。「半平屋」と呼ばれるのはこちらが多い
  • 小屋裏・ロフト型:2階は設けず、屋根の下の空間を収納やロフトとして使う型。平屋の延床面積のまま、使える空間を増やせる

平屋・2階建てとの違い

1.5階建ては、平屋と2階建てのあいだにある建て方です。屋根の下の空間の使い方と、毎日の上下移動の量で比べると違いがわかりやすくなります。

平屋との違い

平屋は、屋根の下の空間を居室として使わず、断熱材や換気のための空間として確保するのが一般的です。1.5階建ては、その空間の一部に収納やロフト、小さな個室を設けます。同じ延床面積の平屋と比べると、収納量や部屋数を確保しやすい建て方です。

2階建てとの違い

2階建てでは、寝室や子ども部屋の多くを2階に置くため、洗濯物を干す、部屋を片付けるといった毎日の動作で階段の上り下りが発生します。1.5階建ては、生活の中心を1階に置いたまま、必要な分だけを部分的な2階や小屋裏に置く建て方のため、階段を使う回数を抑えやすくなります。

建て方屋根下の空間上下移動収納・個室の確保
平屋居室として使わないほとんど発生しない1階のみで確保
1.5階建て(半平屋)収納や個室として一部活用小屋裏や部分2階へのアクセス分のみ小屋裏収納や部分2階で補う
2階建て居室として全面的に活用日常的に発生2階全体で確保
平屋・1.5階建て・2階建ての違い

1.5階建てのメリット

1.5階建ては、平屋と2階建てのよいところを組み合わせやすい建て方です。主なメリットは次の3つです。

1階で暮らしを完結させながら部屋数や収納を増やせる

LDK・寝室・水まわりを1階にまとめれば、毎日の暮らしは平屋と同じように1階で完結します。そのうえで、子ども部屋や書斎、季節物の収納を2階や小屋裏に足せます。「平屋にしたいけれど部屋数が足りない」という場合に、2階建てにせずに部屋数を確保する方法になります。

平屋より狭い敷地でも計画しやすい

同じ延床面積の平屋と比べると、一部を2階に載せる分だけ1階の面積を小さくできます。建ぺい率の制限で平屋では必要な広さがとれない敷地でも、1.5階建てなら計画できることがあります。

吹き抜けや勾配天井で開放感をつくりやすい

2階を一部だけにすると、残りの部分は屋根まで高さを使えます。リビングを吹き抜けや勾配天井にして、高い位置の窓から光を入れるといった設計がしやすくなります。

1.5階建てのデメリットと注意点

1.5階建てには注意しておきたい点もあります。建ててから気づくと直しにくいものが多いため、設計の段階で確認しておきましょう。

階段が残るため完全なバリアフリーにはならない

部分的な2階や固定階段のある小屋裏には、上り下りが残ります。老後は1階だけで暮らせるように、寝室や水まわりを1階に置き、2階は使わなくても困らない用途にしておくと安心です。

屋根に近い2階や小屋裏は暑くなりやすい

屋根に近い小屋裏や部分2階の空間は、屋根から受ける日射の影響を受けやすく、断熱や通気の計画によって夏場の暑さの感じ方が変わります。収納として使うだけの空間であっても、断熱材の入れ方や換気経路は設計段階で確認しておくと、使い始めてからの快適さにつながります。

2階や小屋裏が使われなくなることがある

子ども部屋として設けた2階が、子どもの独立後に物置のようになってしまうことがあります。2階や小屋裏を何に使うか、将来どう使い替えるかを先に決めておくと、つくってから使わない空間になりにくくなります。

費用は2階建てより安くなるとは限らない

延床面積が同じなら、1階部分が広い1.5階建ては、総2階の2階建てより基礎や屋根の面積が大きくなります。そのため、1.5階建てが2階建てより安くなるとは限りません。実際の費用は施工会社や仕様、地域によって差があるため、見積もりの際に確認することをおすすめします。

小屋裏収納は高さや面積の条件を満たす必要がある

屋根裏や小屋裏を利用した収納スペース(小屋裏物置等)は、一定の要件を満たすと、建築基準法上の床面積や階数の算定に含まれません。国が示した基準では、天井の最も高い部分の高さが1.4m以下で、面積が直下の階の床面積の2分の1未満であることなどが目安とされています。ただし、固定階段を認めるかどうかなど細かな条件は自治体によって異なる場合があるため、設計段階での確認が必要です。

ヤマダホームズで建てた1.5階建て・半平屋の実例

ここからは、ヤマダホームズで実際に建てた住まいのうち、1.5階建て・半平屋の考え方に近い3件を紹介します。一部だけに2階を設けた型が1件、平屋に小屋裏収納やロフトを足した型が2件です。

寝室を1階に下ろした半平屋のような2階建て(延床40.4坪)

当初のプランから変更して寝室を1階に置き、2階は洋室2室とヌックにまとめた住まいです。LDK・寝室・水まわりが1階にそろうので、毎日の暮らしは1階で完結します。

  • 寝室とウォークインクローゼットを1階に
  • 2階は洋室2室とヌックにして、個室と居場所を上の階に分けた
  • LDKの上は勾配天井にして、2階の床を設けずに高さを出した

延床面積:133.62㎡(40.4坪)/階数・間取り:2階建て・3LDK/本体価格帯:3,000万円〜3,499万円/竣工:2024年7月

この実例をくわしく見る(ヤマダホームズ公式サイト)

キッチンの上に小屋裏収納を設けた平屋(延床50.0坪)

実例2の間取り図

LDKや個室をすべて1階にまとめた平屋で、キッチンの上の空間を小屋裏収納にしています。リビングは勾配天井で高さを出し、屋根の形を室内の広がりにも生かしました。

  • キッチンの上部の小屋裏収納は、はしごで上り下り
  • リビングは勾配天井
  • 玄関の右手に来客用の和室、左手にリビングと個室を分けて配置

延床面積:165.50㎡(50.0坪)/階数・間取り:平屋・4LDK/本体価格帯:2,500万円〜2,999万円/竣工:2018年2月

この実例をくわしく見る(ヤマダホームズ公式サイト)

吹き抜けの上にロフトの和室をつくった平屋(延床38.8坪)

大屋根の高さを生かしてリビングに大きな吹き抜けをつくり、その上に6畳のロフトを設けた平屋です。ロフトには畳を敷いてカウンターを備え、書斎と客間を兼ねています。

  • リビングの奥に天井高150cmの収納スペース、その上にロフト
  • ロフトは間仕切り壁を低くして、リビングとひと続きに
  • 浴室・洗濯スペース・洗面室・収納を一直線に並べた家事動線

延床面積:128.35㎡(38.8坪)/階数・間取り:平屋・3LDK+ロフト/本体価格帯:3,000万円〜3,499万円/竣工:2019年2月

この実例をくわしく見る(ヤマダホームズ公式サイト)

※本記事に掲載している事例は、2026年10月時点の「SUUMO」掲載情報を引用しています。

※建築価格や施工費用は時期・資材価格の変動・施工内容等により変更となる場合があるため、現在の価格を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。

1.5階建てが向いている人・向いていない人

ここまでの違いやメリット・デメリットをふまえると、1.5階建てが合うかどうかは、部屋数と上下移動のどちらを重く見るかで分かれます。

1.5階建てが向いている人

  • 平屋の暮らしやすさを保ちながら、子ども部屋や書斎をもう少し増やしたい人
  • 平屋にしたいが、土地の広さが足りない人
  • 吹き抜けや勾配天井のある、天井の高いリビングにしたい人
  • 季節物や趣味の道具をしまう大きな収納がほしい人

平屋や2階建てのほうが合う人

  • 階段をまったく使わない暮らしにしたい人は、平屋
  • 個室を4室以上とりたい、または土地が限られる人は、2階建て
  • 2階や小屋裏の使い道が決まっていない人は、まず平屋か2階建てで考える

1.5階建てを検討するときに確認したいポイント

三角屋根の家が並ぶ日本の住宅街を俯瞰、青空

1.5階建てを検討する際は、間取りの型だけでなく、暮らしはじめてからの使い勝手に関わる点もあわせて確認しておくと安心です。

収納への動線計画

小屋裏収納やロフトは、はしごか固定階段かによって、荷物の出し入れのしやすさが大きく変わります。頻繁に使うものを収納する予定であれば、固定階段など上り下りしやすい方法を選ぶことが多いようです。

敷地条件・高さ制限との整合

部分的な2階や小屋裏空間の高さは、敷地にかかる高さ制限や周辺との日照関係によって設計できる範囲が変わります。土地探しの段階から1.5階建てを希望する旨を伝えておくと、間取りの検討がスムーズになります。

収納やロフトの高さ、階段の上り下りのしやすさなどは、写真だけでは伝わりにくい部分です。ヤマダホームズでは全国に住宅展示場をご用意しており、実際の建物をご覧いただきながら、平屋や1.5階建てを含めた間取りの考え方について担当者にご相談いただけます。

よくある質問

リフォームで平屋を1.5階建てに変更することはできますか

既存の屋根の形状や小屋組みの構造によっては、小屋裏空間を収納として活用するリフォームが可能な場合があります。ただし、建物の状態や法規制への適合状況によって可否が変わるため、個別の建物調査をもとに判断する必要があります。

小屋裏収納にはどのようなものを収納できますか

季節家電や来客用の布団、趣味の道具など、日常的に頻繁には出し入れしないものの収納に向いています。夏場は屋根に近い分、温度や湿度が上がりやすいため、精密機器や湿気に弱いものを保管する際は換気や断熱の状態を確認しておくと安心です。

固定資産税は平屋や2階建てと比べて変わりますか

固定資産税は延床面積や構造、設備、経過年数など複数の要素をもとに評価されるため、建て方だけで一概に高い・低いを判断することはできません。具体的な金額は、お住まいの市区町村の担当窓口で確認いただくことをおすすめします。

屋根の勾配が緩いと小屋裏空間はつくれませんか

屋根の勾配が緩やかな場合、屋根裏に確保できる高さが限られるため、収納として使える範囲が狭くなることがあります。屋根形状や勾配は、小屋裏をどのように使いたいかにあわせて設計段階で調整することが可能です。

まとめ

1.5階建てや半平屋という呼び方は、建築基準法が定めた分類ではなく、平屋をベースに一部へ2階や小屋裏を足す建て方を指す通称です。平屋の暮らしやすさを保ちながら部屋数や収納を増やせる一方で、階段や屋根に近い空間の暑さ、2階の使い道には注意が必要です。

呼び方よりも、収納や個室をどこにどれだけ確保したいか、2階や小屋裏を将来どう使うかを具体的に整理することが、暮らしに合った建て方を選ぶ手がかりになります。まずは2階や小屋裏に置きたい部屋と物を書き出し、上の実例の間取り図と見比べてみると、1.5階建てが合うかどうかが見えてきます。

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