Case.18
豊かな空間
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豊かな空間
市内を縦断する幹線道路と閑静な住宅街との狭間にある、約250坪の広大な敷地である。
この敷地には増築を繰り返してできた、診療所とデイケアサービスセンター併用住宅(母屋)が建っていたが、母屋部分を残し新たに診療所と子世帯住居を建てる計画であった。子世帯住居部分に割り当てられた敷地は、東面には切り取った母屋をふさぐ壁が建ち、南面には診療所の壁が迫っていたが、逆にその壁を利用することを考えた。
まず、路線バスが通る幹線道路からの騒音を遮断するために、道路面に住居と診療所をつなぐ高さ3mの塀を建てる。そして2世帯の憩いの場をつくるために母屋との間はスペースを確保した上で、診療所との間は壁を利用した間接光を取り込む最低限の隙間を残し、LDKを配置した。
LDKの3面をガラスで囲い、母屋や診療所や塀との全ての隙間にデッキ材を敷いた。さらに2階をオーバーハングさせ、室内にも外部からの続きで一部デッキ材を敷くことで、内部と外部の曖昧な空間を創り出した。
ガラスを通し、隙間全体が視覚的に内部とつながる。その隙間を子供たちが走り回り、内部と外部が一体となることで、領域に豊かな関係性が生まれた。
外見からは想像がつかないような、明るく開放的で豊かな空間となっている。
Data
所在地 | 大阪府 |
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竣工 | 2010年 |
延床面積 | 199.02㎡(60.20坪) |
構造 | HYT構法 |
Designers
豊かな空間
Data
所在地 | 大阪府 |
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竣工 | 2010年 |
延床面積 | 199.02㎡(60.20坪) |
構造 | HYT構法 |