隙間を操るの写真
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Case.19

隙間を操る

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この地域一帯は、都市環境を確保するために建築物の制限を定めた地区計画の区域内にあり、ゆったりとした住環境を形成している。
閑静な住宅地の一角にあるこの敷地は、道路や隣地との高低差もなく、非常にきれいな区画であった。
クライアントから「白と黒のモノトーン」「明るく開放的な空間」など、いくつかのキーワードを頂いたが、中でも明るい空間にゆったりと住みたいという要望を実現するために、光を取り込みながらいかに周囲からの視線を遮るかが重要な課題であった。
まず初めに、家族が集うゾーンや各個室ゾーン、収納ゾーンといった7つのゾーンに分け、それぞれを用途別に高さや広さの違うキューブ(立方体)にした。そしてそのキューブを、周囲からの視線を遮るように境界際へ配置し、それぞれのキューブの隙間を廊下などで繋ぐことにより、一つの建築を形成させるという方法をとった。その隙間を低い壁やガラスで繋ぐことにより囲われてできたスペースに、どこからも覗かれることのない明るく開放的な中庭が生まれた。
北側に配置されたLDKにいると、高さを抑えたキューブの上あるいは隙間から中庭を介して一日中太陽の光が燦々と降り注ぎ、枝葉の揺れで風を感じ、空の移り変わりで時の流れを感じることができる。
キューブの集合体で形成された建築は、その隙間を操作することでプライバシーの確保と開放的な空間を実現させた。

Data

所在地 大阪府
竣工 2007年
延床面積 240.04㎡(72.61坪)
構造 鉄筋コンクリート造(壁式工法)

Designers

中村 晃の写真

一級建築士

Akira Nakamura

隙間を操る

Data

所在地 大阪府
竣工 2007年
延床面積 240.04㎡(72.61坪)
構造 鉄筋コンクリート造(壁式工法)

Designers

中村 晃の写真

一級建築士

Akira Nakamura