Case.52
眺望と向合う
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眺望と向合う
敷地からは六甲山系や西宮のシンボルである甲山、さらに大阪湾のベイエリアへと続く大パノラマが一望できる。
この恵まれた立地環境を最大限活かすことが、設計する上で重要なポイントであった。配置計画は、眺望を可能な限り捉える為に、敷地のアウトラインに沿わせるように角度の異なる2つのボリュームを配置した。北側のスロープを上がった先に玄関がある。ポーチは玄関を囲むように延長しクライアントのコレクションバイクを置くためのサイクルテラスとし、ガラスで区切ることで玄関との一体感を持たせた。玄関ホールから階段までを生活動線の軸として直線的に連続させることで奥行感を与え、ブリッジや階段室から入るやわらかな光は先への期待感を持たせてくれる。
2階はリビングとダイニングをブリッジでつなぐシンプルな構成とし、眺望への大開口をつくることで空間ごとの生活シーンにより見え方の変化する風景を愉しむことができる。内部空間は個室以外の間仕切り壁を出来るだけ省き、ブリッジ周りをガラスで構成することにより適度な距離感を持ちながらも家族の気配を感じ取ることができるようにした。
住まいを通じ、四季のうつろいや時間と共に変化するこの雄大な景色の表情をゆったりと堪能していただきたい。
Data
所在地 | 兵庫県 |
---|---|
竣工 | 2019年 |
延床面積 | 175.08㎡ |
構造 | 木造2階建て |
Designers
眺望と向合う
Data
所在地 | 兵庫県 |
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竣工 | 2019年 |
延床面積 | 175.08㎡ |
構造 | 木造2階建て |