夏に室内が暑くなる家と、涼しい家があります。その違いはエアコンの性能ではなく、屋外からの熱の侵入をいかに抑えているかという点にあります。
資源エネルギー庁では、住宅の省エネ対策の柱として「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つを挙げています。なかでも夏の暑さ対策に効果的なのは、日射遮蔽と断熱です。対策の順番を誤ると、費用をかけても十分な効果を得られません。
本記事では、熱がどこから侵入するのかを公的資料に基づいて確認したうえで、涼しい家をつくるために新築時に検討すべきポイントと既存住宅で対応できる工夫を順に解説します。
- 夏の冷房時に室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部から入る
- 省エネ住宅の柱は断熱、日射遮蔽、気密の3つ
- 断熱性能はUA値、日射遮蔽性能はηAC値という数値で表される
- 軒の出が1メートルを超えると、超えた部分が建築面積に算入される
- 住宅の居室には1時間あたり0.5回の換気ができる設備が義務づけられている
- 既存住宅を涼しい家にするには窓の断熱化から手をつけるのが効率的
※この記事に掲載されている価格は、2026年までの相場を参考にしています。昨今の物価高騰に伴い、価格は随時変動する可能性がございます。最新の詳細な価格につきましては、必ず直接店舗までお問い合わせください。
熱はどこから入ってくる?原因と対策は?
涼しい家にするための対策を検討する際は、まず熱の侵入ルートを把握することが重要です。熱が入る割合の大きい場所から優先的にアプローチすることで、効率よく効果を得られます。
大半は窓から入る
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、夏の冷房時に室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。冬の暖房時には、室内から逃げ出す熱の約6割が開口部からとされています。
壁や屋根の断熱を強化しても、窓の対策が不十分では効果が限定的になります。窓は壁に比べて面積が小さいものの、熱の出入りにおいては最も大きな割合を占めています。
同サイトでは「住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めること」としており、特に窓は熱の移動が大きいため最重要ポイントであると説明されています。涼しい家づくりでどこから手を付けるべきかという疑問に対しては、この数値が明確な指標となります。
対策は3つの柱で考える
資源エネルギー庁では、省エネルギー住宅を実現するための基本的な柱として「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つを挙げています。それぞれ異なる役割を担っています。
| 対策 | 内容 | 夏に効くしくみ |
|---|---|---|
| 断熱 | 壁、床、屋根、窓などを通した熱の移動を少なくする | 室外から室内への熱の移動を減らす |
| 日射遮蔽 | 日射を遮り、室温の上昇を抑える | 室内に入る日射熱そのものを減らす |
| 気密 | 隙間を減らし、空気の出入りによる熱の移動を少なくする | 隙間から入る熱気を抑え、冷房の効きを保つ |
同サイトによると、夏に室温が上昇する最大要因は屋外からの日射熱です。したがって、夏に涼しい家をつくるうえでは「日射遮蔽」が中心となります。
そのうえで、換気によって室内の熱を屋外へ排出する「排熱」や、冷房を使わない時間帯に風を通す「通風」を取り入れることが推奨されています。断熱と日射遮蔽で熱の侵入を抑え、換気と通風で入った熱を逃がすという組み合わせが、涼しい家の基本の考え方です。
家の断熱性能を表す2つの数値
住宅の遮熱・断熱性能は指標となる数値で比較できます。設計時の打ち合わせ等でも頻出する用語のため、概要を押さえておくとスムーズです。
断熱性能は「外皮平均熱貫流率(UA値)」で表されます。建物全体から逃げる熱損失量の合計を外皮面積で割った値であり、数値が小さいほど断熱性能が高くなります。
日射遮蔽性能は「冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)」で表されます。外光によって入射する日射量に対し、室内へ侵入する熱量の割合を外皮全体で平均した値です。こちらも数値が小さいほど遮蔽性能に優れています。涼しい家かどうかを確認する際は、UA値だけでなくηAC値も併せて確認しましょう。
室内でも熱は生まれる
室温上昇の要因は屋外からの熱だけではありません。冷蔵庫やテレビなどの家電製品、調理時の熱、入浴後に浴室から出る湿気なども室内の温度・湿度を高める要因となります。
人が多く集まる部屋ほど自家発熱の影響を受けやすくなります。家族が同じ部屋で長時間過ごす住まいでは、発生した熱や湿気を換気によって効率よく排出することが求められます。
住宅の気密性を高めると隙間風による無駄な空気の出入りが抑えられます。その反面、計画的な機械換気が不可欠となります。具体的な換気設備については次の章で解説します。
涼しい家を作るために新築で決めておくこと

新築住宅では、設計段階でしか選択できない要素が多く存在します。建築後に変更が難しい項目から順に解説します。
屋根から基礎まで切れ目なく断熱する
資源エネルギー庁では、省エネ住宅の基本として「住宅全体で外気に接している部分(床・外壁・天井又は屋根)を、断熱材で隙間なくすっぽりと包み込むこと」を挙げています。途中に隙間があると、そこから熱が自由に出入りしてしまうためです。
屋根は直射日光を受けるため最も熱の影響が大きく、外壁は面積が広いため対策が欠かせません。また、床も地面からの熱影響を受けます。一部のみを強化しても全体の断熱性能は向上しないため、涼しい家にするには建物全体をトータルで断熱することが重要です。
断熱工法には、柱と柱の間に敷き詰める「充填断熱」と、構造体の外側を包み込む「外張り断熱」があります。各工法の特徴やコストについては断熱材の種類とメリット・デメリットを解説した記事をご覧ください。また、床下の断熱仕様に関しては基礎断熱と床断熱の違いを比較した記事で詳しく整理しています。
窓の仕様を決める
窓は熱の約7割が出入りする重要部位であるため、最も重点的に対策を施すべき箇所です。資源エネルギー庁では、木製や樹脂製の高断熱サッシに複層ガラスを組み合わせることを推奨しており、単にガラスを複層化するだけでも大きな遮熱・断熱効果が得られると説明しています。
窓のサイズや配置も十分に考慮する必要があります。大きな開口部は開放感をもたらす一方で、熱の流入量も増加します。方角ごとに適した配置とサイズを、日射遮蔽計画とセットで検討しましょう。
方角によって効果的な日射対策は異なります。南面は太陽高度が高いため、上部からの日射を庇や軒で遮る手法が有効です。一方、西面は低い角度から強い西日が差し込むため、軒だけでは遮りきれず、窓の外側にシェード等を設置する対策が必要となります。
軒や庇で日射を遮る
南面において適切な深さの軒や庇を設けると、高度の高い夏の強い日差しを遮りつつ、高度の低い冬の暖かい日差しを室内に取り込めます。季節による太陽軌道の変化を活用した合理的な手法です。
ただし、軒の出寸法を大きく設計すると「建築面積」の算定に影響が出ます。建築基準法施行令第2条第1項第2号の規定により、軒や庇が外壁の中心線から水平距離1m以上突き出す場合、その先端から1m後退した線で囲まれた面積が建築面積に算入されます。つまり、1mを超えた出幅部分がそのまま建築面積に加算される点に注意が必要です。
建ぺい率の上限に余裕がない敷地では、この建築面積の扱いが設計上の制約となるケースがあります。深い軒をご希望の場合は、建ぺい率への影響も含めて設計者に事前に確認してください。また、軒を伸ばすことで室内が暗くなる可能性もあるため、採光とのバランス確認も大切です。
通風の経路をつくる
エアコンを使用しない中間期や朝晩の涼しい時間帯に自然風を取り込める間取りにしておくと、体感温度を大きく下げられます。風を通すためには「風の入口」と「風の出口」となる2カ所以上の開口部が必要です。
一方向のみにしか窓がない部屋は風が抜けにくいため、対向する位置に開口部を配置するか、廊下側に風が抜ける室内窓や欄間を設ける工夫が効果的です。
高低差をつけて開口部を配置すると、温度差によって生じる上昇気流(煙突効果)で自然な空気の流れが生まれます。吹き抜けや階段室を活用して立体的な通風経路をつくるのも有効です。なお、吹き抜け設置時のポイントについてはハーフ吹き抜けのメリット・デメリットを解説した記事もご参照ください。
換気設備を選ぶ
建築基準法施行令第20条の8により、住宅の居室には1時間あたり0.5回以上の全般換気が可能な機械換気設備の設置が法的に義務付けられています。必要有効換気量は「居室の床面積 × 天井高 × 0.5」の計算式で算出されます。
換気システムにはいくつか種類があり、選択が可能です。給気と排気の両方を機械で制御する「第一種換気」のなかには、熱交換器を介して室内の冷気や暖気を損なわずに外気を取り入れる熱交換型換気システムがあります。冷房で冷やした空気の熱損失を抑えられるため、省エネ効率を高く維持できます。
初期費用やフィルター清掃・交換にかかるメンテナンスの手間はシステムごとに異なります。入居後に無理なくお手入れを継続できるかどうかも考慮して導入を検討しましょう。
涼しい家のために設備と間取りで気を付けておくこと

建物自体の基本性能を確保したうえで、設備や間取りの工夫によってさらに快適性を高めることができます。
空気を動かす
冷やされた空気は重いため下方に滞留しやすい性質があります。部屋の上下で温度ムラが生じると、エアコンで部屋全体を冷やしていても足元だけが過剰に冷えたり、体感として暑く感じたりする原因となります。
サーキュレーターやシーリングファンを用いて室内の空気を循環させると、温度ムラが解消されます。エアコンの設定温度を過剰に下げなくても体感温度が下がるため、省エネ効果や電気代削減にもつながります。
天井高が高い大空間や吹き抜けがある間取りでは、空気循環の効果が特に顕著に表れます。シーリングファンを設置する際は、定期的なお手入れや手元に届くメンテナンス性の高さも考慮しておきましょう。
湿度を下げる
室温が同じであっても、湿度が高いと体感温度は上がります。皮膚からの汗の蒸発が妨げられ、熱が体内にこもりやすくなるためです。
エアコンの除湿(ドライ)運転の活用に加え、吸放湿性を備えた内装材を採用する選択肢もあります。珪藻土や漆喰などの自然素材の塗り壁、無垢木材には、室内の湿度変化に応じて湿気を吸収・放出する調湿機能があります。
ただし、調湿素材のみで湿度を完全に一定コントロールすることは困難です。梅雨時や多湿な夏場は、エアコンや除湿機などの機械除湿と併用して適切にコントロールしましょう。
エアコンの容量と位置
部屋の広さに対してエアコンの容量が不足していると、適温に達するまでに時間がかかり無駄な電力を消費します。反対に容量が大きすぎると、短時間で冷えすぎて運転が頻繁にストップし、十分な除湿が行われないケースがあります。
高断熱住宅では、従来の住宅と同じ畳数でも必要なエアコン能力が少なくて済む場合があります。カタログに記載されている適用畳数の目安は一般的な住宅を基準としているため、実際の建物性能や計算値に基づいて適切な容量を選択することが推奨されます。
エアコンの設置位置も冷房効率に直結します。冷気が部屋全体にスムーズに行き渡る向きに配置し、家具などで送風口を塞がない位置を選びましょう。なお、家全体の温度を一定に保つ全館空調システムについては全館空調の電気代と費用実例を解説した記事で詳しく紹介しています。
敷地の側から涼しくする
建物自体だけでなく、周辺の外部環境を整えることも室温の上昇抑制に繋がります。例えば、敷地の南側や西側に落葉樹を植えると、夏は生い茂る葉が強い日射を遮り、冬は落葉して暖かい日差しを室内に取り込むことができます。
外構の敷地仕上げも照り返し(輻射熱)に影響します。コンクリートやアスファルトは熱を蓄えやすく強い照り返しを生むため、芝生などの植栽や砂利、ウッドデッキに変更することで表面温度の上昇を緩和できます。
アサガオやゴーヤなどのつる性植物を用いた「緑のカーテン」を窓の外側に手軽につくる方法も効果的です。ただし、毎日の水やりや手入れ、秋の撤去作業などが発生するため、維持管理が可能かどうかを考慮して取り入れましょう。
いま住んでいる家を涼しくするためには?
建て替えや大規模な全面改修を行わなくても、いまの住まいを涼しい家に近づける手軽な対策があります。費用対効果が高く実践しやすい順番に紹介します。
窓から手をつける
熱の約7割が開口部から侵入するため、窓のリフォームが最も高い効果を発揮します。資源エネルギー庁の資料でも、既存のサッシの内側に内窓を追加して二重窓にすることで、複層ガラス窓と同等レベルの断熱性能を確保できるとされており、手軽で有効なリフォーム手法として推奨されています。
内窓の設置は既存の壁や外壁を壊さずに施工できるため、工期が短く施工費用も抑えやすいメリットがあります。その他にも、ガラス自体を複層ガラスに交換する方法や、サッシごと最新の高断熱サッシに交換する工法(カバー工法等)があります。
窓の断熱改修を実施する際は、国の補助金制度を活用できる場合があります。補助制度の概要や申請手続きについては補助金対象のリフォームの種類と申請手順をまとめた記事で詳しく整理しています。
窓の外側で遮る
窓ガラス自体の性能を変えなくても、日射が窓に当たる前に屋外側で遮ることで熱の侵入を劇的に減らせます。外付けシェードやすだれ、よしず、可動式ルーバーなどが代表的なアイテムです。
室内側のカーテンやブラインドでも光は遮ることができますが、熱が一旦窓ガラスを通過して室内に侵入した後に遮る形となるため、室内温度は上昇してしまいます。同じ遮光・遮熱対策でも、窓の外側でカットする方がはるかに高い遮熱効果を得られます。
市販のすだれや簡易シェードであれば低予算で手軽に導入可能です。一方、壁面に固定する可動ルーバーや外付けロールスクリーンなどは取付工事が必要となり、1カ所あたり約10万〜30万円程度が費用目安とされています。実際の費用は製品グレードや設置箇所の条件によって異なるため施工店に相談しましょう。
天井裏と床下
屋根は直射日光を受けるため日中に高温となり、熱が天井裏に蓄積します。既存住宅で断熱材が入っていない、あるいは施工が薄い場合は、天井裏に断熱材を追加充填することで2階の室温上昇や不快なもわっと感を大幅に改善できます。
天井点検口から作業スペースを確保できる住宅であれば、大掛かりな解体を行わずに断熱材の施工が可能です。まずは専門業者に天井裏の状況を点検してもらうとよいでしょう。
床下も同様に、床下点検口から潜って断熱材を追加施工できる場合があります。夏の遮熱効果は屋根ほど大きくありませんが、冬場の底冷え対策に大きな威力を発揮します。年間を通じた住み心地の向上を目指す場合は併せて検討すると効果的です。
費用と効果の考え方
「断熱リフォームの初期費用は光熱費の削減分で回収できる」と言われることがありますが、回収年数は既存住宅の性能や地域の気候条件、世帯の生活スタイルによって大きく異なります。一概に「〇年で元が取れる」と断定することはできません。
検討する際は、現在の年間光熱費を把握したうえで、施工会社やリフォーム業者に改修後のエネルギー削減シミュレーション(試算)を依頼することをおすすめします。
また、断熱改修は光熱費削減だけでなく、熱中症予防やヒートショック防止といった健康面のメリットや快適性の向上にも大きく貢献します。費用面だけでなく、生活の質や体調へのプラス効果も含めてトータルで検討しましょう。住宅性能向上の全体像については高気密高断熱住宅のメリット・デメリットを整理した記事もご覧ください。
ヤマダホームズでは、涼しい家づくりに欠かせない断熱や日射遮蔽をはじめ、住まいの性能向上に関するご相談を随時承っております。実際の家をイメージしながらご相談いただけるモデルハウスを全国にご用意しています。ご興味のある方は、ぜひ以下の公式サイトより詳細情報をご確認のうえ、お気軽にお近くの展示場へお越しください。

よくある質問
- 断熱と日射遮蔽はどちらを優先すべきですか
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夏の暑さ対策に特化して涼しい家を目指すなら「日射遮蔽」が優先となります。資源エネルギー庁の資料でも、夏場に室温が上がる最大の要因は外部からの日射熱とされています。ただし、断熱と日射遮蔽は完全に独立したものではなく、窓などの開口部性能を高めることで双方に効果が得られます。冬の寒さ対策も考慮する場合は、建物全体の断熱も含めた総合的な計画を立てるのが望ましいでしょう。
- 窓を替えるだけで本当に涼しくなりますか
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資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、夏の冷房時に屋外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。熱の侵入ルートとして最も影響が大きいため、涼しい家にするうえで窓のリフォームは非常に高い効果を期待できます。ただし、屋根や外壁の断熱性能が極端に低い場合は、そこからの侵入熱が残るため、専門家に住宅全体の状況を点検・診断してもらったうえで優先順位を決定することをおすすめします。
- 軒はどのくらい出せばよいですか
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軒の出寸法が大きいほど日射を遮断する効果は高まりますが、建築面積の算定ルールに注意が必要です。建築基準法施行令第2条第1項第2号により、外壁の中心線から1m以上突き出た庇や軒は、その先端から1m後退した線で囲まれた部分が建築面積に算入されます。建ぺい率の上限に余裕がない敷地では制約となる場合があるほか、室内の採光が減って暗くなる懸念もあるため、設計士としっかり相談して適正な寸法を決定しましょう。
- 気密を高めると空気がこもりませんか
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適切な換気設備が稼働していれば空気がこもることはありません。建築基準法施行令第20条の8では、住宅の居室に対して1時間あたり0.5回以上の空気が入れ替わる機械換気設備の設置が義務付けられています。高気密化は隙間風による無駄な熱ロスを防ぎ、この計画換気を正確かつ効率的に機能させるための重要な前提条件となります。
- 室内のカーテンでは効果がないのですか
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室内カーテンにも一定の効果はありますが、窓の外側で日射を遮る方が格段に有利です。室内側で遮光する場合、熱が一度ガラスを透過して室内に入った後に遮る形となるため、熱自体は室内に留まってしまいます。一方、外付けシェードやすだれ、可動ルーバーなどは熱がガラスに触れる前にカットするため、高い遮熱効果を発揮します。ご予算に応じて、まずは手軽なすだれやシェードからお試しいただくのもおすすめです。
- 高性能な住宅ならエアコンは小さくてよいのですか
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製品カタログの「対応畳数」は一般的な断熱性能の住宅を基準としているため、高断熱住宅では表記より小さい畳数向けのエアコンでも十分に冷えるケースがあります。ただし、極端に容量を小さくしすぎるとフルパワー運転が続いて電気代がかさんだり、十分な除湿が行われなかったりするリスクがあります。住宅の具体的な断熱性能値(UA値等)に基づいて必要能力を計算し、最適な機種を選定してもらいましょう。
まとめ
夏に家が暑くなる主な原因は、窓などの開口部から入り込む日射熱にあり、涼しい家をつくるには熱の侵入経路を理解したうえで対策することが大切です。新築では、断熱や窓の仕様、軒や庇による日射遮蔽、通風や換気の計画など、設計段階でしか決められない要素をしっかり検討しておきましょう。
すでに住んでいる家でも、内窓の設置や窓の外側での日射対策、天井裏の断熱補強などで涼しい家に近づけることができます。優先順位をつけて効果の高い対策から取り入れ、夏を快適に過ごせる住まいを目指しましょう。




