土間収納とは?必要な広さやおしゃれに見せるコツ、使い方アイディアまでわかりやすく解説

玄関から入ってすぐの場所に、靴を脱がずに物を出し入れできる土間収納を検討するご家庭が増えています。アウトドア用品やベビーカー、雨の日のレインコートなど、玄関先で使う持ち物をまとめて置けることが、共働きの世帯やお子さまがいるご家庭から注目されている理由です。

一方で、広さの取り方や間取りへの組み込み方を誤ると、かえって使いにくいスペースになってしまうこともあります。この記事では、土間収納の基本的な考え方から、必要な広さの目安、間取りに組み込むポイント、おしゃれに見せるコツ、実際の使い方アイディアまで解説します。

この記事でわかること
  • 土間収納は玄関の土間に続けて設ける収納で、シューズクロークやSICと呼び方が混在するため、間取り図では床の仕様を確認しておきたい
  • 必要な広さは1畳前後から3畳を超えるものまで幅があり、荷物の量や配置パターンによって適切な広さが変わる
  • ウォークイン型・ウォークスルー型など出入り口の数と、玄関からパントリーや洗面室への動線を合わせて検討すると使い勝手が変わる
  • 素材・照明の選び方や、見せる収納と隠す収納の使い分けで、実用性とおしゃれさを両立できる
  • 新築時にかかる費用は広さや仕様によって幅があり、数十万円程度からが一つの目安

※この記事に掲載されている価格は、2026年までの相場を参考にしています。昨今の物価高騰に伴い、価格は随時変動する可能性がございます。最新の詳細な価格につきましては、必ず直接店舗までお問い合わせください。

監修者情報

株式会社ヤマダホームズ
スマチエ編集部

これから家を建てたり、購入を検討している方たちは、どんなことを思い、なにを重視しているのでしょうか。ヤマダホームズがまとめた皆様の声や家づくり調査をご紹介します。

目次

土間収納とは

明るい玄関の土間と靴を並べた棚、引き

土間収納とは、玄関の土間、つまりコンクリートやタイルなどで仕上げられ靴を履いたまま歩ける床の続きに設ける収納スペースを指す言葉です。玄関ホールに上がる前の位置にあるため、外で使うものを室内の床に触れさせずにそのまま出し入れできる点が特徴です。

玄関収納・シューズクロークとの違い

同じような収納は「シューズクローク」や「シューズインクローゼット」と呼ばれることもあります。呼び方は住宅会社や間取り図によって混在しているため、床が土間仕様になっているか、玄関ホールと同じ床材で靴を脱いで入る仕様かを確認しておくと安心です。収納の使い勝手は、名称よりも床の仕様と配置によって決まります。ウォークインクローゼットとの違いについてはWICとSICの違いを解説した記事でも詳しく紹介しています。

メリットとデメリット

土間収納には、玄関収納やウォークインクローゼットと共通する部分もありますが、床が土間仕様であることによる特有のメリットとデメリットがあります。

土間収納の主なメリットとデメリット
メリットデメリット
汚れた靴やアウトドア用品を、室内の床に触れさせずに収納できます。玄関ホールとの間に段差や建具ができ、生活動線が一つ増える場合があります。
来客時に生活感の出やすい荷物を玄関先で隠しやすくなります。土間部分は底冷えしやすく、収納する物によっては断熱・換気への配慮が必要です。
自転車やベビーカーなど、大きな荷物も土足のまま出し入れできます。収納スペースの分だけ床面積が増え、建築費用に影響します。

床面積が増える点については、建築基準法上の扱いも関わります。玄関土間の部分が壁や建具で囲まれ、通行や物品の収納といった屋内的な用途に使われる場合は、床面積に算入される対象になるとされています。延床面積や建築面積の上限に関わる話のため、間取りを検討する段階で設計担当者に確認しておくと安心です。

土間収納に必要な広さの目安

土間収納の広さは、何を収納したいかによって大きく変わります。ここでは、畳数ごとの使い勝手の違いと、広さを決める際の考え方を整理します。

畳数別の使い勝手

1畳程度であれば、靴やアウトドア用品を最低限収納できるスペースになりますが、人がすれ違うゆとりは生まれにくいため、扉を開けて出し入れする使い方が中心になります。2畳から2畳半程度になると、収納力と出し入れのしやすさのバランスが取りやすく、選ばれることが多い広さの一つです。3畳を超えると、自転車やゴルフバッグ、ベビーカーなど大きな荷物も余裕をもって収納できる広さが目安になります。

家族構成・持ち物量に応じた考え方

家族の人数が多いほど、靴やアウトドア用品の量も増えやすいため、4人家族であれば2畳前後、大きな荷物を頻繁に出し入れする場合は3畳程度を一つの目安に考えるとよいでしょう。ウォークイン型(行き止まりで出入り口が一つのタイプ)にするか、ウォークスルー型(玄関ホールと室内側の二方向から出入りできるタイプ)にするかによっても、必要な広さは変わってきます。

土間収納にかかる費用の目安

土間収納を新築時に設ける場合、費用は広さや仕上げ材によって変わります。

土間部分の仕上げにかかる費用は、使用する素材や施工会社によって差がありますが、1平方メートルあたり数千円台後半から2万円程度が一つの目安とされています。3畳程度の土間収納を新設する場合は、収納棚の造作や建具の設置も含めて数十万円程度をみておくと安心です。この金額は住宅会社の公表資料などをもとにしたおおよその目安であるため、実際の金額は見積もりの段階で確認しておくとよいでしょう。

土間収納を間取りに組み込むポイント

土間収納は、単独の収納スペースとして考えるよりも、玄関全体の広さや玄関の間取りと動線の考え方とあわせて検討すると、使い勝手が大きく変わります。

出入り口の数による配置の違い

出入り口が玄関側の一つだけの「ウォークイン型」は、行き止まりのレイアウトになるため、比較的コンパクトな広さでも計画しやすいタイプです。一方、玄関側と室内側の二方向に出入り口を設ける「ウォークスルー型」は、土間収納を通り抜けてキッチンやパントリーへ移動できるため、買い物から帰ったときに手を洗ってからキッチンに向かう、といった動線をつくりやすくなります。ただし通路として使う分だけ、すれ違うためのゆとりが必要になります。収納全体の配置を家じゅうで考えたい場合は、注文住宅の収納計画とアイデアもあわせて参考にすると、土間収納と他の収納スペースとのバランスを取りやすくなります。

家事動線・来客動線との関係

土間収納を玄関からパントリーや洗面室に抜けられる位置に配置すると、買い物帰りの荷物をそのまま片付けたり、外遊びで汚れた服のまま洗面室に向かったりできるようになります。こうした家事動線を考えた間取りづくりの一環として土間収納を位置づけると、収納量だけでなく毎日の移動のしやすさも含めて計画しやすくなります。一方で、来客用の玄関ホールと家族が使う土間収納の動線が重なりすぎると、来客時に生活感が伝わりやすくなるため、来客動線とは緩やかに分けておくと安心です。

おしゃれに見せるコツ

土間収納は、扉を閉めて隠す収納にすることも、あえて見せる収納として演出することもできます。素材や照明の選び方次第で、玄関全体の印象が大きく変わります。

素材と照明の選び方

土間の仕上げには、モルタルやタイル、石材など、玄関ホールとは異なる素材を使うことで、空間にメリハリをつけやすくなります。手元灯やダウンライトを土間収納の中に設けると、扉を開けたときに中の様子が見えやすくなり、奥まで片付けやすい印象にもつながります。

見せる収納と隠す収納のバランス

アウトドア用品やベビーカーなど生活感の出やすいものは扉のある収納にまとめ、季節の飾りやお気に入りの道具だけをオープンな棚に見せる、といった使い分けをすると、実用性とおしゃれさを両立しやすくなります。可動棚を採用しておくと、荷物の量や種類が変化しても棚の高さを調整しながら使い続けられます。

土間収納の使い方アイディア

玄関横に自転車やアウトドア用品を置いた空間

土間収納は、玄関収納としてだけでなく、家族それぞれの趣味や暮らし方に合わせて使い方を広げられるスペースです。

アウトドア・スポーツ用品の収納

テントやキャンプ用品、ゴルフバッグ、スキーやスノーボードなど、土や砂で汚れやすい道具をまとめておけると、室内を汚さずに準備や片付けができます。天井近くまで届く可動棚を設けておくと、シーズンオフの道具も含めて収納しやすくなります。

自転車・ベビーカー・季節用品の収納

自転車やベビーカーは、土間収納があると玄関から直接出し入れできるため、雨の日の乗り降りの負担を減らせます。扇風機やヒーターなど季節家電の置き場としても活用でき、リビングや押し入れの収納にゆとりを持たせることにもつながります。

土間収納の広さや配置は、実際の間取りの中で確かめてみると検討しやすくなります。ヤマダホームズでは全国に住宅展示場をご用意しており、実際の建物をご覧いただきながら、ご家族の持ち物や暮らし方に合わせた収納の広さや動線について担当者にご相談いただけます。

よくある質問

土間収納と土間リビングはどう違いますか。

土間リビングは、土間を居室の一部として椅子やソファを置いて過ごす空間です。これに対して土間収納は、収納機能に特化したスペースを指します。同じ土間仕様の床でも、目的によって呼び方や設計の考え方が変わります。

土間収納にコンセントは必要ですか。

必須ではありませんが、掃除機や自転車用ライトの充電、除湿機の使用などを想定する場合はコンセントを設けておくと使いやすくなります。設計の段階で、収納する予定のものに合わせて位置を相談しておくとよいでしょう。

土間収納は新築時だけでなく、後からリフォームで追加できますか。

既存の玄関にスペースの余裕があれば、リフォームで土間収納を増設できる場合があります。ただし基礎や耐力壁、配管の位置によって制約が生じることもあるため、早めに施工会社へ相談し、現地調査を受けたうえで検討することをおすすめします。

マンションの「シューズインクローゼット」も土間収納と同じですか。

マンションの場合、床が玄関ホールと同じフローリング仕上げのままシューズインクローゼットと呼ばれることも多く、注文住宅の土間収納とは床の仕様が異なる場合があります。名称だけでなく、実際の床仕上げを確認しておくと安心です。

まとめ

土間収納は、何畳にするかだけを先に決めても使い勝手が定まりません。1畳前後から3畳を超えるものまで幅があるなかでどこに落ち着くかは、置きたいものの量と、ウォークイン型・ウォークスルー型のどちらを選ぶかによって変わります。

位置も、玄関の中だけで考えずにパントリーや洗面室への動線とあわせて決めると、収納量と日々の移動のしやすさを両立しやすくなります。図面に「シューズクローク」「SIC」と書かれていても床が土間仕上げとは限らないので、そこを確認したうえで、素材や照明、見せる収納と隠す収納の使い分けまで相談してみてください。

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