屋根リフォームのご紹介

屋根は下からはよく見えない部分。自宅の屋根をじっくり見たことはないという方がほとんどではないでしょうか? ここでは屋根のメンテナンスについてご紹介します。

1. 屋根はメンテナンスをしないとどうなる?

屋根の最も重要な役割は住宅を雨風から守ること。屋根が劣化してしまうと雨漏りを起こしてしまい、住宅の内部に雨水が侵入してしまいます。

雨水は構造部の木材などを腐食させ、耐震性などの性能を著しく低下させます。住宅の性能を維持するためには、屋根を定期的に点検・メンテナンスをすることが必要です。

2. 屋根材ごとに傷み方は異なる

屋根によって劣化の仕方が異なります。

主にセメントや繊維質を主成分とした屋根材であるスレートやモニエル瓦は、セメントを主成分としているため雨水に弱いものの、新築時は屋根材の表面に焼付塗装することによって防水性を付与しています。しかし、年数が経つと太陽の紫外線により塗装が劣化し、屋根材が雨水を吸収するようになってしまいます。その結果、屋根材が反りや割れといった症状を起こし、雨水が内部に侵入する原因となってしまうのです。

ガルバリウム鋼板など金属屋根の傷みでよく見られるのは「錆び」です。雨水によって錆びが生じるため、防水性を高めているのですが、経年により塗装が劣化すると、金属屋根に錆が発生して穴が開き、雨漏りを引き起こしてしまいます。

和瓦のように半永久的に劣化しない屋根材もあります。屋根材としては高価ですが、防水性能が高く、塗装の必要もありません。しかし、棟瓦(のきがわら)の部分などに使われる漆喰(しっくい)は劣化するため、20~30年で新しいものに変える必要があります。

また、番線と呼ばれる鉄製のワイヤーで瓦の位置がずれないようにしているものは、締め直しを行う必要があります。メンテナンスを行わないと、隙間から雨水が入り雨漏りを引き起こしてしまいます。

耐震性の問題もあります。和瓦は重い屋根材のため、住宅の耐震性が低くなってしまいます。葺き替え工事によってスレート瓦や金属屋根などの軽量な屋根にすることで、耐震性が向上します。

3. 屋根の構造から見るメンテナンスの重要性

屋根の構造について簡単にご紹介します。

屋根は一般的に、一番上に屋根材(スレートや瓦)、その下にルーフィングという防水シート、その下に野地板という板があります。

そのため、屋根材が傷んだとしてもすぐに雨漏りするわけではありません。しかし、雨漏りに気づいた時にはすでにルーフィングや野地板まで傷んでしまっている状況であることが多く、ここまで劣化が進行してしまうと、メンテナンス費用も多額になってしまいます。

つまり、屋根材が劣化する前にメンテナンスを行うことが最も経済的であると言えます。

4. 屋根材ごとのメンテナンス方法と時期の目安

屋根のメンテナンス方法やタイミングは、使用している屋根材によって異なります。代表的な4種類の例を見てみましょう。

屋根の種類 メンテナンス方法 メンテナンス時期
ストレート屋根 塗装、カバールーフ工法、茸き替えなど 10~20年程度
セメント瓦 塗装、茸き替えなど 15~20年程度
トタン 塗装、茸き替えなど 10~15年程度
和瓦 棟積見直し、塗装、茸き替えなど 20~30年程度

メンテナンス方法の中では、塗装工事が1番低コストです。10年程度で塗装工事を行わない場合には、劣化が進んでしまい、築20年では葺き替え工事を選択する必要がほとんどです。
スレート屋根の場合には、カバールーフ工法が可能ですが、セメント瓦・トタン・和瓦といった凹凸がある形状のものは葺き替えとなります。
どの屋根材でも、台風などの強風などで思わぬ損傷を被ってしまう場合がありますので、メンテナンス時期が来ていなくても、定期的な点検を行うことが屋根を長持ちさせる秘訣です。

5. メンテナンス費用を抑えたカバールーフ工法のご紹介

屋根リフォームでは、台風災害に強くメンテナンス費用も抑えた「カバールーフ工法」が人気です。

カバールーフ工法は葺き替え工事とは異なり、既存の屋根材はそのままに、上から新しい屋根材を被せる工法です。既存屋根材の撤去作業が必要なく、産業廃棄物の処分費がかからず費用を抑えることが出来ます。また、工期が短く、断熱性・遮音性も高くなります。下地の劣化もカバーするため、強風による屋根の飛散などの心配もありません。

カバールーフ工法で用いる屋根材は軽量のものを使用するため、耐震性も優れているという特徴があります。

6. ヤマダホームズおすすめメニュー

ここでは、ヤマダホームズがカバールーフ工法におすすめする屋根材2種と、その他のメンテナンスメニューをご紹介します。

6.1. カバールーフ工法 おすすめ屋根材

アルミニウム・亜鉛・マグネシウムの特殊メッキを施し、40年以上の耐久性を持つガルバリウム鋼板をおすすめしています。

「スーパーガルテクト」は断熱材を充填し、遮熱塗装で仕上げを行っている断熱材一体型の超高耐久ガルバリウムです。金属屋根でありながら、遮熱塗装していない屋根材と比べて表面温度が最大15℃も低くなります。

費用:約125万円(約30坪)〜(屋根材、足場代込)

「スカイメタルルーフ」表面に玄武岩の石粒を散りばめ、釉薬(セラミックコーティング)を700℃以上で高温酸化焼成させることにより、高耐久と維持コストが軽減を実現します。美観性にも優れており、立体感のある重厚なデザインの外観になります。

費用:約113万円(約30坪)〜(屋根材、足場代込)

6.2. 屋根塗装工事

・フッ素塗装
高耐久フッ素塗料を用いた屋根塗装工事です。シリコン塗装よりも耐久性が高く、耐久年数は約13~15年となっています。

費用:約60万円(約30坪)〜(塗装、高圧洗浄、足場代込)

・シリコン塗装
汚れがつきにくくコストパフォーマンスが高いシリコン塗料を用いた屋根塗装工事です。耐久年数は10年程度。比較的リーズナブルであるため人気があります。

費用:約54万円(約30坪)〜(塗装、高圧洗浄、足場代込)

6.3. 屋根葺き替え工事

・スレートへの葺き替え
軽量なスレート屋根に葺き替える工事です。和瓦に比べると半分以下の重さであるため、屋根が軽くなり、住宅の耐震性が向上します。

費用:約150万円(約30坪)〜(屋根材、足場代込)

・スーパーガルテクトに葺き替え
断熱材一体型の超高耐久ガルバリウム鋼板「スーパーガルテクト」への葺き替え工事です。瓦屋根や下地まで腐食してしまった屋根など、カバールーフ工法での対応が難しい場合にはこの工事がおすすめです。

費用:約200万円(約30坪)〜(屋根材、足場代込)

7. 屋根リフォームに使える補助金等

屋根リフォームでは、台風災害に強くメンテナンス費用も抑えた「カバールーフ工法」が人気です。

7.1. こどもエコ住まい支援事業における屋根リフォーム

※屋根の断熱改修のみ対象となります

7.1.1.こどもエコ住まい支援事業の概要

こどもエコ住まい支援事業は、子育て支援及び2050年カーボンニュートラル実現の観点から、省エネ性能が高い中古住宅を増やすための補助金事業です。リフォームだけでなく新築注文住宅または新築分譲住宅購入にも活用できます。

7.1.2. 対象リフォーム内容

<必須工事>下記いずれか1つ
・開口部の断熱工事
・外壁、屋根、天井、床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
<必須工事と一緒に行うと対象になる工事>
• 子育て対応改修
• 防災性向上改修
• バリアフリー改修(手すりの設置や段差解消など)
• 空気清浄機能、換気機能付きエアコンの設置
• リフォーム瑕疵保険等への加入

7.1.3. 補助額

補助額5万円以上で最大30万円

※内容に応じて上限額の引き上げあり

7.1.4. 申請条件

・こどもエコ住まい事業者と工事請負契約等を締結しリフォームする
・リフォームする住宅の所有者等である

7.1.5. 対象者

2022年11月8日以降に「リフォーム工事」に着手し、申請した方

7.1.6. 対象期間

2023年3月下旬~予算上限に達するまで(遅くても2023年12月31日まで)

ヤマダホームズは、こどもエコ住まい事業者に認定されています。
検討中のリフォーム内容がこどもエコ住まい支援事業の対象となるかご不明な場合は、ヤマダホームズまでお気軽にご相談ください。

ヤマダホームズ リフォーム問い合わせ

8. お客様事例

ヤマダホームズが実際に手がけたお客様のお住まいから屋根リフォームの実例をご紹介しています。

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