古民家再生のご紹介

古民家には現代の住宅とは異なる昔ながらの趣があり、住宅やカフェとして再利用したいという要望が増えています。ここでは古民家再生・リフォームで気を付けたいポイントやメリット・デメリットについてご紹介します。

寝室_和
寝室_洋
玄関

1. 古民家はリフォーム次第で住みやすくなる

現代の住宅は機械でカットされた画一的な木材が使われることがほとんどですが、古民家では梁や柱に個性的な木が使われていることが多く、居室空間を非常におしゃれに演出することができます。

ただし、古民家はその名の通り、そのままでは住みにくい場合も少なくありません。そのため、理想の古民家住まいを実現するためには上手にリフォームを施す必要があります。

2. 古民家再生リフォームを規模ごとにご紹介

古民家には新築住宅では決して味わうことのできない素晴らしさがあります。ただし、快適性や耐震性に問題がある場合が多く、状態に合わせたリフォームが必要となります。

小規模リフォーム
古民家の状態が比較的良い場合は、劣化が著しい部分のみのリフォームで済むこともあります。例えば、屋根・外壁の補修、内装の補修・交換、設備類(水廻りなど)の交換です。古民家の雰囲気を壊さないようなデザインのものを選ぶこともできますし、新奇性のあるデザインとの組み合わせを楽しむのも良いでしょう。
中規模リフォーム
小規模リフォームに加えて屋根の葺き替えや外壁の張り替えを行うリフォームです。特に外装材や床材はダメージが蓄積し劣化が著しい場合があるため、一部もしくはすべてを交換することもあります。上手に部材を選択することで、古民家の雰囲気を壊さずにリフォームすることができます。
大規模リフォーム
大規模リフォームは、柱や梁、土台といった構造部のみを残し、他はすべて解体してしまう方法です。解体した木材のうち状態が良いものは他の部位に活かすというような工夫も可能です。

大規模リフォームの利点は、気密・断熱性能や耐震性能を向上させる技術を取り入れやすいことです。住まいとして長く快適に使うためには、大規模リフォームを行なうことをおすすめします。

古民家は、建物によって状態が大きく異なります。専門業者と相談したうえで、どのような住まいにしたいのか、耐震性や気密性・断熱性といった住宅性能を上げる方法があるのかなどをじっくり相談して決めましょう。

3. 古民家再生リフォームは、どこまでやるべき?大まかな費用を参考にしよう

古民家再生で最も多いご要望は、昔の佇まいを残しながらおしゃれな雰囲気を持つリフォームです。

小規模~中規模リフォームの場合には古い部分の比率が大きくなってしまうことで「古臭い」印象になってしまわないよう、大規模リフォームなら、古さを活かしたい部分を効果的に使えるように工夫が必要です。現状から変えたい部分、そのまま残したい部分、向上させたい性能について、優先順位をつけた上で相談すると良いでしょう。

費用目安としては、30坪の古民家の場合、小規模リフォームなら200~300万円、中規模リフォームなら300~1,000万円、大規模リフォームなら800~2,000万円といったイメージです。

4. DIYで出来る古民家再生の範囲

古民家を安く手に入れ、DIYで再生する人も増えています。しかし、あまりおすすめの方法ではありません。

安く古民家を手に入れた場合、一見問題がなさそうだとしても住むには難しいほど屋根や外壁が劣化している可能性があります。専門業者に一度状態を見てもらい、状態が悪い場合には、屋根外壁、気密・断熱性能、耐震性能などを上げるリフォームを施すようにしましょう。特に旧基準の耐震性能や雨漏り・害虫被害は倒壊を引き起こす危険性がありますので、必ずプロに見てもらうことをお勧めします。

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もし古民家をDIYする場合は、内装仕上げなど一部のみを自分で行うのが無難です。内装をDIYすれば、自分好みのデザインにできるだけでなく、業者に依頼するよりもお得になります。

5. 古民家再生のメリットとデメリット

次に、古民家再生にはどのようなメリット・デメリットがあるかご紹介します。

メリット

木材の強度が高い
古民家は太い柱などを使用している場合が多く、木材自体が高い強度を持っています。
木材の価値が高い
今では1本数十万円ほどする木材が使われているなど、今では手に入らない木材が使われている場合があります。
デザイン性が高い
今の住宅にはない古民家ならではの個性や趣があります。実家をリノベーションする場合などは思い出を残していくことが可能です。
固定資産税の軽減
築25年を超える建物は固定資産税が大幅に軽減され、新築の2割ほどになることもあります。

デメリット

耐震性が低い
現行の建築基準に達していない場合がほとんどです。度重なるダメージで接合部の強度が落ちている場合もあります。
断熱性能が低い
断熱材などは使用しておらず気密性も高くないため、夏暑く冬寒い可能性があります。
シロアリ被害に遭っている可能性がある
木部が腐食している場合、シロアリ被害に遭っている可能性があります。害虫駆除工事や修繕工事、被害の程度によっては大規模工事が必要な場合もあります。
費用がかかる
快適な住まいにしようとすると、1,500~2,000万円程度と、新築住宅を建てるのとあまり変わらない費用がかかります。

古民家再生にはこうしたデメリットもありますが、しっかりと調査と準備をしたうえでリフォームをすれば、住みやすく個性的でおしゃれな住宅を手に入れることができます。

ヤマダホームズでは、デザインや費用のご相談はもちろん、税金・性能などのご相談も含めて古民家再生のご要望に丁寧に対応しています。まずはぜひお気軽にご相談ください。

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6. 古民家再生で使える補助金

古民家再生リフォームでは多くの場合、一般的なリフォームの補助金が使えます。国の補助制度だけでなく自治体によっては独自に助成金制度などを設けている場合もありますので、ぜひチェックしてみましょう。

ここでは一部の補助金制度についてご紹介いたします。

6.1. 住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等

家庭での省エネを強力に推進するため、新たな住宅省エネ対策が閣議決定され、住宅の断熱性 の向上に資する改修などへの支援強化が盛り込まれました。

(令和4年11月時点)

対象者

世帯を問わず対象工事を実施するリフォーム

対象となるリフォーム工事

開口部の断熱改修(内窓、取替窓、外窓、ガラス)

補助上限額

リフォーム工事内容に応じて定める額(補助率1/2相当)
一戸あたり上限200万円

  • 一申請あたりの合計補助額が5万円未満の場合は申請できません
  • 補助対象期間:令和4年11月8日〜令和5年12月31日までの工事契約かつ令和5年12月31日までに完成する工事

6.2. こどもエコ住まい支援事業

新築だけでなくリフォームの補助も行う事業です。

対象者下記の1、2を満たす必要があります

  1. こどもエコ住まい事業者と工事請負契約等を締結すること
  2. リフォームする住宅の所有者等であること

対象となるリフォーム工事

必須工事
  1. 開口部の断熱改修
  2. 外壁・屋根、天井または床の断熱工事
  3. エコ住宅設備の設置

その他、4~8までの工事種が区分けされており、耐震工事やバリアフリー工事も対象となります。

補助上限額各条件によって異なります

30万円~60万円

6.3. 自治体の補助制度

多くの地方自治体では、リフォームなどに関する補助制度を設けています。

  • 耐震リフォーム
  • 省エネリフォーム
  • 空き家リフォーム

といったリフォームに関する補助制度だけでなく、転入や引越しの費用まで補助している場合もあります。

このような補助金制度については工事内容などによっても変わってきますので、施工業者にどのような制度が利用できるのかについて相談してみましょう。制度をうまく活用し、より理想に近い古民家再生実現してください。

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7. お客様事例

ヤマダホームズが実際に手がけたお客様のお住まいから古民家再生の実例をご紹介しています。

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