床下点検/防蟻処理/水漏れ対応

住宅の不具合は、普段の生活の中ではなかなか気づかない箇所にも発生することがあります。中でも床下は、ほとんどの人が実際に目にする機会がなく、知らず知らずのうちに大きなトラブルが起きてしまう可能性があります。ここでは床下のトラブル対策についてご紹介します。

1. 床下点検は必須!水漏れやシロアリ被害の早期発見がポイント

床下の不具合は、その症状が室内外の目につくところに出てこないことが多く、気づいた時にはすでに劣化が著しく進んでしまっているということも珍しくありません。

床下の劣化が進んでしまった場合には大掛かりな工事が必要となる場合もあるため、早期発見が必須。不具合が起きる前に、定期的なスケジュールを決めて点検を行うことをおすすめします。

2013年に国土交通省が公開した「シロアリ被害実態調査報告書」によると、住宅がシロアリの被害に遭う確率は、築年数ごとに分けると以下の通りとなっています。

  • 築10年未満の場合…被害確率=5%台
  • 築10年~20年の場合…被害確率=10%台
  • 築20年~30年の場合…被害確率=20%~30%前後

このように、シロアリの被害は10年単位で倍増することがわかります。築30年を超えると、およそ3分の1の物件がシロアリの被害に遭っている計算となります。

また近年では、輸入木材に紛れて日本に入ってきた外来種のシロアリ「アメリカザイシロアリ」による被害も増えています。在来種である「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」が土の中に巣を作るのに対し、アメリカザイシロアリは木の中に巣を作るため、時間をかけて住宅の材木の奥深くまで巣穴を伸ばします。木の表面に被害が表れにくいため、被害を早期発見するのが難しいとも言われています。

2. 床下に起こりうる不具合とは?

住宅の床下は基礎と土台からなり、建物を支える重要な場所です。普段は目に見えず、外部から影響を受けにくい部分ですが、不具合が起きないかというとそうではありません。どのような不具合が起きるのか理解しておきましょう。

2.1. 水漏れ

床下には、住宅の生活に必要な配管類が集まっています。それらの経年劣化、もしくは設置ミスなどにより、水漏れが起こることがあります。2階部分の配管類が破損し、漏れた水が壁を伝って床下に溜まってしまうことも。

住宅にとって水は大敵。水漏れを放置していると、土台などの木が腐食する原因となってしまいます。

2.2. 雨漏り

雨漏りは屋根から起こるものというイメージがあるかもしれませんが、屋根だけでなく外壁やベランダなど、どこからでも起こり得ます。

もし外壁から雨漏りした場合には、柱などから床下に水が伝わり、床下の木材まで腐食させてしまいます。外壁はもちろん床下まで点検することが必要です。

2.3. シロアリ被害

シロアリ対策は、床下のメンテナンス項目の中でも優先度が非常に高い項目です。シロアリは住宅を支える木部を食べてしまうため、構造部へのダメージが大きく、著しく耐震性を下げてしまいます。阪神淡路大震災では、全倒壊した建物の多くがシロアリの被害に遭っていたという記録もあり、耐震性を維持するためにはシロアリ被害を防ぐことが非常に重要です。

床下の湿度が高い状態が続いてしまうとシロアリの生息しやすい環境になってしまうため、先に挙げた水漏れや雨漏りは、シロアリ被害の元凶となります。

3. 床下点検の方法・時期

床下点検は、半年〜1年に一度は行うことが理想です。床下に潜り、基礎や土台を目視で点検することで不具合がないかチェックします。

点検5つのチェックポイント

湿度
湿度が高い床下となっていないか。
配管の水漏れ
配管類から水漏れしている場合は、床下が濡れているか、何らかの濡れた形跡があります。
雨漏りなどの形跡
壁などから土台が濡れていないか、濡れた形跡がないか。
蟻道、木部の腐食
シロアリの通る道(蟻道)がないか、木部がスカスカになっていないかなど。
基礎のひび
基礎にひびが入っている場合には補修が必要になります。

床下は狭く、専門的な知識がないと不具合に気づかない場合もあります。不具合が起きてから対処するのではなく、起きないように予防をすることが重要ですので、定期的に業者の無料点検などを活用することをおすすめします。

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4. 防蟻処理でお家を守ろう

シロアリが建物内に入ることを予防するための工事を、防蟻処理と言います。防蟻処理は、人体に安全な薬剤を床下に散布するだけの、比較的簡単な作業です。ただし、一般的な薬剤の保証年数が5年となっているため、5年ごとに処理を行うことが必要です。
所要時間は、床面積が20坪程度の場合で2時間ほど。床下に入ることができない玄関部などはドリルで穴を開けて穿孔注入を行う場合もあります。

なお、薬剤に敏感で体への影響が気になる方は、家の周りにシロアリの毒になる餌を入れたステーションを配置する「ベイト工法」を選択することもできます。床下の湿度が慢性的に高くなってしまう地域などの場合は床下に調湿剤を撒くなどの対策もできますので、お気軽にご相談ください。

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5. お役立ち情報「シロアリ」の見分け方

5~7月の梅雨の時期にシロアリの羽アリが外で見られる場合には、すでにシロアリ被害に遭っている可能性があります。ただし、シロアリではなく黒アリの羽アリの場合もありますので、見分け方についてご紹介いたします。

シロアリの羽アリの特徴

  • 触覚が真っ直ぐ
  • 胴にくびれがない
  • 羽が4枚とも同じ大きさ

黒アリの羽アリの特徴

  • 触覚が「く」の字
  • 胴がくびれている
  • 羽が重ならず、大きな羽2枚と小さな羽2枚からなる
シロアリと黒アリの特徴

黒アリは普段私たちがよく目にするアリです。住宅の木部を食べることはありませんので心配する必要はありません。もし見分けがつかない場合は、写真を業者に見せて判断してもらいましょう。

6. ヤマダホームズメニュー例

5年保証防蟻処理
保証付き 無料で水漏れ点検もいたします!

作業時間
1F床面積/20坪前後で、だいたい2時間くらい※です。
※あくまでも目安です。状況により日数がかかる場合があります。
薬剤について
薬物アレルギーや喘息等は、健常者には全く問題のないものでも、反応する場合があります。詳しい薬剤資料をお渡しいたしますのでかかりつけの医者に、ご相談下さい。
また、薬剤を建物内に散布しないベイト工法もありますので、お気軽にご相談ください。
保証について
保証年数:5年間
保証内容は、主に2つあり、下記の通りです。
  1. 保証期間内に工事をした範囲よりシロアリが発生した時はその箇所を無償再施工いたします。
  2. 保証期間内に工事した施工範囲に、シロアリによる損害が起こった場合は修理費用300万円を限度として賠償いたします。

7. 防蟻処理は5年ごとに行いましょう

一般的な防蟻処理用薬剤の保証期間は5年です。薬の効果が切れてしまうと、シロアリが建物内に入ることができるようになってしまいますので、防蟻処理は5年ごとに行うようにしましょう。

シロアリ対策は予防が重要です。入ることができない状態を維持できるよう、スケジュールをあらかじめ設定しておきましょう。

また、水漏れ、雨漏りなどをきっかけにシロアリ被害に遭ってしまうことがあります。保証期間中であっても心配な時は、専門業者の無料床下点検を活用しましょう。早期発見・早期補修すれば、被害を最小限にとどめることができます。

床下を健全な状態に保つことで、住宅の寿命は伸び、シロアリ被害により耐震性が低下することも防げます。ぜひお気軽にご相談ください。

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